ルワンダコーヒー農園
2025年もルワンダからスペシャルティコーヒー生豆が入荷します。今年も生産地への訪問を行い、現地サプライヤーや生産者たちからキャッチアップした内容をふまえて厳選したロットを揃えております。
グリーンパスチャーズでは、
主に上記4つのサプライヤーを経てルワンダから直輸入で生豆を入荷しています。品種は伝統的なレッドブルボン・アラビカ種です。
精製方法はフルウォッシュト、ナチュラル、アナエロビック、ハニー、4種のご用意があります(農園によって取り扱いが異なります)。ご希望のロースター様には生豆サンプルをご送付いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
※焙煎販売をされている方を対象としております。一般の方へのサンプルの発送はしておりませんので予めご了承ください。
Dukunde kawa-Musasa
ドゥクンデカワ-ムササ協同組合
ドゥクンデカワ・ムササ協同組合は、2000年にルワンダ北部ガケンケ地区で設立されました。「ドゥクンデカワ(Dukundekawa)」とはルワンダ語で「コーヒーが大好き」という意味で、「ムササ(Musasa)」はこの地域の名称です。
組合は約300名の農民によって構成され、そのうち約20%が女性です。近隣にはマウンテンゴリラで知られるGorilla Mountainがあり、自然豊かな環境の中で高品質なブルボンコーヒーの生産が行われています。
ドゥクンデカワ・ムササ協同組合では、どのウォッシングステーションでも厳しい選別過程を経て精製が行われ、併設されているドライミルでの出荷まで徹底した品質管理がなされています。収穫日ごとにロットが分けられているのも管理が徹底されたドゥクンデカワの特徴です。
近年では、施設内の見晴らしの良い場所にカフェを作りバリスタのポジションもできました。収穫期以外の雇用や収入、国内外へのルワンダコーヒーのプレゼンテーションの場として機能しています。このような充実した設備と向上心が高い品質のコーヒー生産を可能にしています。
ドゥクンデカワ協同組合は、レインフォレストアライアンス、フェアトレード認証などの国際認証を取得しています。フェアトレードを通して農民の生活水準を向上させるとともに、経済的・環境的にも持続可能なコーヒー産業の発展を目指しています。そして、品質の高さが評価され、2010年にはルワンダ・カップ・オブ・エクセレンス(COE)で第2位を受賞しました。
フルボディで豊かなコクを持ち、カラメル、オレンジ、レーズンのような風味が感じられる洗練された味わいが特徴です。
また、2024年からはONIBUS COFFEEとの協働で、コーヒーパルプから作れられたオリジナルの有機肥料を使って苗を育てるサステナブルな取り組み「ソイルプロジェクト」が始まりました。これは、ルワンダでのコーヒー生産の課題となっている「慢性的な肥料不足」を解決するための支援です。2025年は「ソイルプロジェクト」発足後、初めての収穫となるコーヒー豆も入荷しています。どうぞご期待ください。
農園紹介
ドゥクンデカワ・ムササ協同組合は、ルリ(Ruli)、ミビリマ(Mbilima)、ンカラ(Nkara)の3つの農園を保有しています。
Tropic Coffee
トロピック コーヒー
※これまで取引を続けてきましたBUF COFFEE のCWS(レメラ、ニャルシザ、ウムラゲ)をTropic社が引き継いでいます。
Tropicは、BUF COFFEE創設者でルワンダスペシャルティコーヒーの礎を築いてきたエピファニ女史を引き継ぎ、ご家族(娘さん)のディバイン女史と夫のクリストフ御夫妻で経営される会社です。主に東部と南部に複数のCWS を所有する同社は、最高品質スペシャルティコーヒーを提供しつつ、自らがコーヒー農家の立場から、地元農家の収入向上を目指しています。国際機関による「責任ある農業投資」のケーススタディの対象として、農家支援・女性農家のエンパワーメント・持続可能性という点でも注目されています。
首都キガリにあるオフィスには、カッピングラボを備え、社内で品質管理ができる体制になっています。2024年に始まった品評会ベストオブルワンダでは、同社より2年連続で3ロットが入賞するなど優秀な成績を収めています。
農園(CWS)紹介
トロピック コーヒーからは、ニャルシザ(Nyarusiza)、チャト(Cyato)の2つのCWS(農園)から生豆を入荷しています。
Juru Coffee
ジュル コーヒー

JJuru COFFEEは今年初めて取引するサプライヤーです。2013年に東部カヨンザ地区に創設され、現在はコーヒー農家3代目のレオナルド・カラシ氏が代表を務めています。
2023年には同社2基目となるCWSとデモファームを北部ルリンド地区で開始。デモファームでは、ツリーの定植間隔の調整、剪定方法、シェードツリー、バラエティの拡大など常にあらゆる農法を実践しています。そこで良い結果が出たものを他の農家に伝えていくという手法をとり、地域のコーヒー生産者のスキルアップと品質向上に寄与しています。
ここで実践している生態系や地形を活かした循環型の農法はとてもユニークです。牛の他、ルワンダではコーヒー農家の家畜としてあまり見かけない鶏、ガチョウ、ウサギも飼育しています。家畜糞は肥料としても使え、繁殖しやすいウサギは食肉としての価値があります。精製に使った水は、傾斜を利用し、砂利や炭や植物などを経由させて自然素材で濾過処理しています。限られた土地面積や身近に入手できる素材を使って生産効率を上げていく工夫は、人口密度の高いルワンダにおいては重要だとカラシ氏は考えています。
パルパーや発酵槽、アフリカンベッド、パーチメント保管庫などCWSの設備は整理整頓が行き届いており綺麗に保たれています。このように、栽培から仕上げまで、丁寧な仕事が施されているのが特徴です。2024年のベストオブルワンダでは、同社のカヨンザCWSとルリンドCWSが入賞しました。
農園(CWS)紹介
ジュル コーヒーは、ルリンド(Rlindo)CWSから生豆を入荷しています。
Karisimbi Mountain Coffee (Dallas Investments)
カリシンビ・マウンテン・コーヒー

カリシンビ農園で作られるカリシンビ・マウンテン・コーヒーは、ルワンダとコンゴ民主共和国の国境に位置するルワンダ最高峰、カリシンビ山(標高4,507m・非活火山)の名前に由来しています。
カリシンビ農園は、前オーナーの手を離れた後にダラス・インベストメントのミセス・イミー・カマラデ氏が再開したことから始まりました。2014年に新しいコーヒーの苗木を植樹して以来、生産量を安定的に拡大しています。
2018年にルワンダで開催されたカップ・オブ・エクセレンス(COE)においてはカリシンビ農園ギクンビCWSのコーヒー豆が87.7点を獲得して第12位に入賞。2025年にはガティボCWSにドライミルが新規導入され、さらに品質管理体制と生産効率のアップが図られています。
農園(CWS)紹介
ダラス・インベストメンツは、ギクンビ(Gicumbi)、ガツィボ(Gatsibo)の2つの農園を保有しています。フルウォッシュトの他、ナチュラル、アナエロビックの生豆も生産しています。