RULI

ルリ
ドゥクンデカワ協同組合が所有する3基のウォッシングステーションのうち、最大規模を誇るのが2004年に稼働を開始したルリ(Ruli)CWSです。
ルリにはドライミル、カッピングラボ、カフェも併設されており、同組合の旗艦ステーションとしての役割を果たしています。ルリでは、824の農家から運ばれたチェリーを精製。167ヘクタールの土地で生産されるチェリーは、雨が多く豆の生育がゆっくりなため、高品質でボディのしっかりしたチェリーが生まれます。
コーヒーの木は約2〜2.5mの間隔で植えられ、1ヘクタールあたり約2,500本の木が育っています。小規模農家が中心で、1農家あたりおよそ200本のコーヒーの木を栽培しています。
収穫されたチェリーはまずアフリカンテーブル上で選別され、その後フローターによる選別を行います。さらに、パルピング後も水を使った比重選別を徹底しており、欠点豆が極めて少ないのが特徴です。ウエット状態から乾燥中にかけてもハンドピックを行っています。
また、ハニーの精製方法も採用しており、均一に熟したチェリーのみを選別して使用しています。収穫日ごとに細かなロット分けも実施されています。
この地区は、かつてのMibambwe国王の住居跡にあり、農民たちは毎年一度、次のシーズンに向けて国王にコーヒーの種を捧げます。これは、かつての王国の力と勇気を受け継ぐ象徴的な儀式として続けられています。
国王はすでにこの地を去りましたが、農民たちはドゥクンデカワ協同組合として、今も情熱をもって最高品質のコーヒー豆づくりに取り組み続けています。
受賞歴
Cup of Excellence(COE):2008年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年、2018年
国際認証
- FRA(Rainforest Alliance) – ISO/IEC 17065基準
- UTZ Certified – 世界最大の持続可能プログラム(本部:オランダ)
- C.A.F.E. Practices(スターバックス環境基準認証)
| 項目 | 内容 |
| 品種 | アラビカ・レッドブルボン |
| 精製方法 | フルウォッシュト、ハニー |
| テイスト | フルボディー、カラメル、オレンジ、レーズン |
| 生産地 | ルワンダ北部ガケンケ地区 |
| 生産開始 | 2004年 |
| 農園高度 | 約1,800-2,100m |
| CWS高度 | 約2,100m |
| 収穫時期 | 3月-10月(年1回) |
| 精製時期 | 6月-10月 |
| 土壌 | 沈泥砂の土 |
| 気温 | 17-18度で安定 |
| 年間降雨量 | 約1,200-1,300mm |
