健康茶愛好家の中田朗です。花粉症がつらい季節ですね。私もアレルギー体質で、このところ花粉症による鼻づまりに悩まされています。そこで今回は、花粉症の予防に効果が期待できるお茶や、免疫力を高めるお茶をご紹介します。
○ 杉檜茶(すぎひのきちゃ)
杉檜茶と聞くと、「え、なぜ?」と思われるかもしれません。なぜなら、花粉症の原因の約7割はスギ花粉とヒノキ花粉だからです。
実は、花粉症の抗原となる草木の葉や茎を製茶して飲むことで、疑似的に外部の花粉を異物と認識しにくくする効果があるそうです。これは「舌下減感作(ぜっかげんかんさ)療法」と呼ばれ、ワクチンのような仕組みです。
2009年10月には東京都が舌下減感作療法の研究成果を発表し、約7割の花粉症患者で有効性が確認されました。杉檜茶にはスギ花粉やヒノキ花粉による花粉症を緩和する効果が期待されています。味はほうじ茶に似ており、飲みやすいです。
ちなみに、秋にはブタクサによる花粉症が流行するため、その時期には「ブタクサ茶」が有効だそうです。
○ べにふうき茶
べにふうき茶に含まれるメチル化カテキンには、かゆみの原因となるヒスタミンの放出を抑制する作用があります。そのため、べにふうき茶を日常的に飲み続けることで「花粉やホコリ、ダニ、ハウスダストによる目や鼻の不快感」を和らげる効果が期待されています。
また、べにふうき茶には強い抗酸化作用もあります。抗酸化作用とは、老化や病気の原因となる活性酸素を除去する働きです。活性酸素はストレス、飲酒、喫煙、食品添加物、激しい運動、紫外線などが原因で体内に増殖し、細胞を老化させます。これが動脈硬化やがんなどの原因になるため、べにふうき茶を飲むことで予防効果が期待できます。
味は普通の緑茶よりも苦みや渋みが強めですが、これはカテキンが豊富に含まれているためです。
○ グリーンコーヒー
今回は、以前から気になっていたグリーンコーヒーを試してみました。
グリーンコーヒーは焙煎前の生豆を使用したコーヒーで、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が豊富に含まれています。クロロゲン酸は血糖値の上昇を抑え、血圧の改善や抗がん作用が期待される成分です。しかし、焙煎時に大部分が失われてしまいます。
そこで、グリーンコーヒーは焙煎を行わずに生豆の栄養成分を摂取できるように作られています。焙煎していないため苦みがなく、ハーブティーや抹茶に似た味がします。砂糖やミルク、ハチミツ、生姜を加えると飲みやすくなります。
○ メグスリノキ茶
こちらは健康志向茶館で毎回お出ししている健康茶で、草場さんも愛飲している「目の疲れに良いお茶」です。
メグスリノキは別名「千里眼の木」と呼ばれ、日本にのみ自生するカエデ属の木です。昔の民間療法では、この木の樹皮を煎じた汁を目薬として使用し、眼病に効果があるとされていました。
樹皮や小枝には「ロドデンドロール」という成分が含まれており、肝臓障害の予防や目のかゆみの緩和に効果が期待されています。また、「エピ・ロドデンドリン」という成分が肝機能を活発にします。さらに、高血圧予防、血中コレステロール減少、血糖値抑制、動脈硬化予防、骨粗しょう症予防、二日酔い防止にも効果があると言われています。
また、ポリフェノールやフラボノイド、ルテイン、アルカロイドなどの物質を多く含み、飛蚊症、白内障、緑内障などあらゆる眼病の予防、改善に効果があります。スマホやパソコン作業で疲れた目へのリラックス効果も期待できます。
○ ニーム茶
ニーム茶はインドのハーブで、血液浄化作用と体内の毒素・老廃物を取り除くデトックス効果が期待できます。食物繊維とカリウムが豊富で、便秘の改善や心筋梗塞、糖尿病、高血圧の予防に効果的です。
独特の苦みがありますが、その成分が老廃物を便や尿、汗として排出し、デトックスを促します。
デトックス効果により、ダイエット、美肌効果、免疫力向上、生活習慣病の予防が期待できます。
○ エキナセア茶
エキナセアは、古くから北米先住民の間で使用されてきた薬草で、ヨーロッパの研究者による調査で、感染症の予防や免疫力の強化につながることが確認され、広く知られるようになりました。現在では、ハーブ愛好家の間で定番の存在となっています。
エキナセアには免疫力アップ、抗ウイルス・抗菌作用、消炎作用、皮膚疾患の回復促進などの効果があり、特に風邪やインフルエンザの予防に利用されることが多いです。さらに、免疫力を高めるサイトカイン(インターフェロンやインターロイキン)の生成を促すため、風邪を引いた際の炎症抑制効果も期待できます。特に、風邪のひき始めに飲むと効果的です。
味には苦みがあるため、ハチミツやショウガを混ぜて飲むと飲みやすくなります。
ただし、エキナセアには免疫系に作用する物質が含まれているため、進行性の全身性疾患(結核、白血病、膠原病、多発性硬化症、AIDS、HIV感染やその他の免疫疾患)の患者には使用が禁忌とされています。また、12歳以下の子どもには服用を控えるように推奨されています。
○ 活茶(黒炒り玄米茶)
黒炒り玄米茶は、無農薬栽培の玄米をじっくりと時間をかけて炭化させたものです。炭化は古くから解毒材料として利用されており、水に木炭を入れて浄化するように、黒炒り玄米茶は体内の不要な物質を吸着して排出する効果が期待できます。
主な効能は、強力なデトックス作用です。黒く炭化した極陽性の黒炒り玄米茶を飲むことで、毒素や老廃物の排泄が促進され、自然治癒力の向上が期待されます。さらに、利尿・便通を促す効果もあり、デトックス性が高いため、便秘解消はもちろん、肌がツルツルになる美肌効果も相乗的に期待できます。
もう一つの大きな効果は、冷え性の改善です。老廃物がスムーズに排泄されることで血液循環が良くなり、体の冷えが緩和されます。特に、不妊に悩んでいる方にもおすすめです。
また、黒炒り玄米茶にはリンパ管の詰まりを改善する働きもあります。東洋医学では、ガンやリウマチ、膠原病などの難病はリンパ管の詰まりが原因と考えられています。黒炒り玄米茶はリンパ管の「大掃除役」となり、強力な解毒力と還元力によって老廃物を排出し、症状の改善をサポートします。そのため、がんなどの重篤な疾患の予防にもつながると言われています。
○ ヒュウガトウキ(日本山人参)
ヒュウガトウキは、古くから「神の草」と呼ばれ、旧薩摩藩の住民が江戸時代から密かに愛用していた薬草です。九州南部の高千穂一帯にのみ自生しており、その希少性から「幻の薬草」とも称されています。見た目が高麗人参に似ていることから、日本山人参とも呼ばれています。
ヒュウガトウキには、クマリン酸という他の植物にはない特有の成分が含まれています。この成分には、高血圧予防、高血糖改善、動脈硬化の予防・改善、肝臓病の予防、血行不良の改善、がん予防、抗アレルギー・抗炎症作用、アンチエイジング効果など、さまざまな効能があります。
私は60歳を過ぎてから高血圧気味で尿酸値も高めですが、ヒュウガトウキには血圧と尿酸値の両方を下げる効果があるため、愛飲しています。味には苦みがありますが、飲み続けるうちにクセになるおいしさです。